歯科コラム

だ液とむし歯の親密な関係

食後にお茶を飲みながら梅干しを食べているおばあちゃん。よくみかける光景ですが、これはすごく理にかなった行為なんです。
梅干しは見ただけで反射的に唾が出ますが、実はこのだ液がむし歯を防ぐのです。

口の中のpHは、何も食べなければほぼ中性。ところがケーキなどの甘いものを食べると、すぐに酸性に変わります。このままの状態では歯は溶けていくはずなのに、時間がたつと口の中は中性に戻ってしまうのです。あらら不思議??
この秘密の正体が「だ液」。だ液の中には、酸を中和する働きのある重炭酸塩が含まれ、

  • 歯が溶けるのを防ぐ
  • 溶けた歯を再石灰化する
  • 抗菌作用がある
  • 洗浄作用がある
  • デンプンを消化する

という5つの働きがあります。

「よく噛んで食べる人は、むし歯にならない」といわれますが、これもだ液パワーのおかげ。食べ物をよく噛まずに飲み込む人が増えていますが、これではアゴが弱くなるばかりか、だ液もほとんど出ません。

虫歯予防の近道は、とにかくよく噛んで食べること! 

よく食後に水で簡単に口をすすぐだけで安心している人もいますが、それが虫歯予防のためならばあまり効果は期待できません。

食後にていねいに歯みがきをすることが重要です。

それが難しければシュガーレスガムを噛むほうがおすすめ。

ガムを噛むことで、歯みがきと同じように口の中を中性に戻します。

当院では歯科専売のガムPOs-Ca Fを販売しています。

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