矯正治療は何歳から始めるのがいいのでしょうか?
この質問は、子どもの歯並びを心配する保護者の方からも、大人の患者さんからも非常によく聞かれます。
しかし実際には、矯正治療に“一律の正解年齢”はありません。
大切なのは、年齢ごとに「できること」と「適した治療目的」が異なることを理解し、その人に合ったタイミングで治療を始めることです。
目次
子どもの矯正治療|まずは「相談のタイミング」が重要
5〜7歳頃|矯正相談を始めるベストな時期
この時期は、乳歯と永久歯が混ざっている「混合歯列期」と呼ばれます。
あごの骨がまだ柔らかく、成長のコントロールがしやすいのが特徴です。
この段階でわかる問題には、
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(反対咬合)
- 歯が並ぶスペース不足
- あごの成長バランスの乱れ
- 口呼吸や舌のクセ
などがあります。
これらは、**成長を利用した矯正(第一期治療)**によって改善できる場合があります。
将来の本格矯正を避けられたり、治療期間や負担を軽くできる可能性があるのがメリットです。
ただし、この時期に来院したすべてのお子さんが、すぐに矯正を始めるわけではありません。
多くの場合は、
👉 「経過観察でよいか」
👉 「将来矯正が必要か」
👉 「始めるならいつが適切か」
を判断するための矯正相談が目的になります。
10〜12歳頃|本格的な矯正治療を始めやすい時期
永久歯が生えそろい始めるこの時期は、本格的な歯並び矯正(第二期治療)を行いやすいタイミングです。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
などの装置を使い、歯を正しい位置へ動かしていきます。
見た目の歯並びだけでなく、
- 噛み合わせ
- 発音
- 将来の虫歯・歯周病リスク
まで考えた治療ができるのが特徴です。
大人の矯正治療|「遅い」はありません
矯正治療は、歯と歯ぐきが健康であれば何歳からでも可能です。
実際に、20代・30代だけでなく、40代・50代以降で矯正を始める方も年々増えています。
大人の矯正では、
- 見た目の改善
- 噛み合わせの改善
- 歯磨きのしやすさ向上
- 歯の寿命を延ばす
といった目的で治療を行う方が多くなります。
最近では、透明で目立ちにくいマウスピース矯正もあり、
仕事や日常生活への影響を抑えながら治療を進めることが可能です。
後悔しないために知っておきたいポイント
「早く始めれば必ず良い」とは限らない
子どもは5〜7歳で一度相談するのがおすすめ
本格矯正は歯の生え変わりに合わせて判断
大人は「やりたいと思った時」がベストタイミング
年齢よりも、口の中の状態が重要
矯正のベストタイミングは人それぞれ
矯正治療は、「何歳から始めるか」ではなく、
その人の歯並び・成長・生活に合ったタイミングで始めることが大切です。
子どもの場合も、大人の場合も、
少しでも歯並びが気になったら、まずは相談してみましょう。




