歯科コラム

11月8日はいい歯の日

皆さんは「いい歯の日」をご存知でしょうか?この記念日は、日本歯科医師会が1993年(平成5年)に制定したもので、毎年11月8日に行われています。語呂合わせで「いい(11)歯(8)」と読むことから、この日が選ばれました。歯の健康を守ることは、私たちの生活の質を向上させるために非常に重要です。

いい歯とは?

「いい歯」と聞くと、多くの方は「白くてきれいな歯」や「歯ならびの整った歯」を思い浮かべるかもしれません。見た目ももちろん大切ですが、栄養の摂取や認知機能の維持などの側面から考えて、「しっかり噛めること」が「いい歯」という考え方もあります。

いい歯の日の目的

8020運動とは

「いい歯の日」の背景には、1989年(平成元年)から始まった「8020運動」があります。この運動は、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという目標を掲げています。これは、健康な歯を保つことが、食事を楽しむためだけでなく、全身の健康にもつながるという考えに基づいています。歯の健康を守ることは、単に虫歯を防ぐだけでなく、歯周病の予防や口腔内の健康維持に寄与します。

「いい歯」は健康と活力の源です

栄養の吸収を助ける
しっかり噛むことで食べ物が細かくなり、消化酵素が働きやすくなるため、栄養を効率よく吸収できます。

脳の活性化
噛むことによって脳が刺激され、認知機能の維持にも役立ちます。

お口の健康維持
しっかり噛むことで、唾液の分泌が促進され、お口の中の細菌の繁殖を抑え、むし歯や歯周病を予防します。

滑舌と円滑なコミュニケーション
歯ならびが整っていると息が漏れにくくなり、舌や唇がスムーズに動いてはっきりと発音できるようになります。

歯の健康を守るためには、日々のケアが欠かせません。まず、毎日の歯磨きが基本です。正しいブラッシング方法を身につけ、歯垢をしっかりと除去することが大切です。電動歯ブラシやフロスを活用することで、より効果的なケアが可能となります。

また、食生活も歯の健康に大きく影響します。糖分の多い食品を控え、カルシウムやビタミンを豊富に含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。バランスの取れた食事を心がけることで、歯の健康を守るよう努めていきましょう。

さらに、定期的な歯科検診を受けることが重要です。歯科医師による専門的なチェックを受けることで、虫歯や歯周病の早期発見が可能となります。検診を受けることで、自分の歯の状態を把握し、適切なケアを行うことができます。

歯を失うことで全身に及ぼす影響

むし歯や歯周病などで歯を失うと、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の機能が低下しやすくなります。
放置すると、食事がとりづらくなり、栄養不足になったり、会話へ自信がなくなったり、、、そのため、お口の健康を守ることは将来の健康維持にとって欠かせません。

いい歯を保つための大切な予防

毎日の丁寧な歯みがき
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用し、歯と歯の間もしっかりと磨きましょう。

定期的な歯科検診
歯科医院で定期的に検診を受けて、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

歯科医院の専門的なクリーニング(PMTC)
専用の機器やフッ素入りの研磨剤を使って歯の表面をきれいに磨きます。セルフケアでは落とせない歯石や着色汚れを除去し、むし歯や歯周病を予防します。

11月8日の「いい歯の日」は、歯の健康を維持し、全身の健康を支える大切な記念日です。歯を大切にすることは、健康で充実した生活に繋がります。この日をきっかけに、定期検診や毎日の口腔ケアを見直し、健康な歯を長く保つための習慣を意識してみましょう。

<いい歯の日以外の記念日>

4月2日…「歯列矯正の日」

4月18日…「良い歯の日」

4月29日…「歯肉ケアの日」

6月1日…「矯正歯科月間の日」

6月4日…「むし歯予防の日」

7月25日…「知覚過敏の日」

8月8日…「歯並びの日」

10月8日…「入れ歯ケアの日」

いつまでもいい歯で健康的な生活が送れるように生活習慣やブラッシングの見直し口腔内のチェックを行ってみてはいかがでしょうか🦷

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