その他の症例 歯科コラム

親知らずについて

親知らずと上下左右の一番奥に生えてくる4本の歯のことをいいます。日本人に限らずアジア人のお口は欧米人に比べると小さいことが多く、この一番奥に生えてくる歯が正常な向きで生えてこない場合が多いです。そもそも、その一本手前の奥歯まで生えそろい、噛み合っていれば、親知らずの存在意義がなくなることと、一番奥ということで虫歯になりやすい、矯正治療を行う上で邪魔になる(可哀相な言い方ですが)ことが多く、抜歯必要となるケースが存在します。

親知らずの由来ですが、親知らずが生えてきるのは18歳頃からです。親が子供の歯をチェックしないような年齢になってから生えてくる歯」、つまり「親が歯が生えてきたことを知らない」で、「親知らず」と呼ばれるようになった  という説が濃厚のようです。

親知らずは噛み合っている場合を除き、抜歯を勧めています。その理由としては、、、

① 汚れがたまりやすく、歯ブラシもしにくい為、虫歯になる可能性が高い

② 虫歯治療したとしても再発する可能性が高い。

③ 親知らずの手前の歯まで虫歯になりやすい環境になってしまう

④ 汚れがたまると歯茎も炎症する

⑤  年齢を重ねてからの抜歯となると、骨に歯がしっかり埋まっている為、抜くのが困難になる+抜いたあとの歯茎が治るスピードも遅くなる(若い時のほうが免疫力が高い為)

⑥ 妊娠前に抜くのをお勧めします。妊娠による偏食やつわりなどによってお口の中が不衛生になりやすいことや、ホルモンバランスによる免疫力の低下などで親知らず周りの歯茎も腫れやすい。

親知らず抜歯前のレントゲン写真

親知らず抜歯後のレントゲン写真

① 麻酔が効きにくくなる為、前日の飲酒はお控えください

② 抜歯後、消毒、縫合する場合は抜糸 が必要となります

③ 抜歯後、次の日に腫れ、痛みが生じる可能性があるため、お休みの日の前日に抜歯されるのをお勧めします

監修者情報

歯科医師

院長 城垣武洋

経歴

  • 2011年 朝日大学歯学部卒業
  • 愛知学院大学歯学部附属病院にて臨床研修
  • 2012年 愛知県内一般歯科勤務
  • 2014年 名古屋三越栄店歯科室勤務
  • 2017年 湘南美容クリニック歯科心斎橋院勤務
  • 2020年 湘南美容クリニック歯科名古屋院院長
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