これからの季節空気が乾燥し、さらにインフルエンザが流行しやすくなります。
皆さまは、口腔ケアがインフルエンザ予防に役立つことをご存知でしょうか?お口の中には常に数百種類もの細菌が存在します。その中には、歯周病菌やむし歯菌だけでなく、ウイルスの侵入を助けてしまう細菌も含まれています。歯垢(プラーク)や舌苔を放置すると、これらの細菌が増殖し、体の防御力を下げてしまうのです。
インフルエンザと口腔環境の関係
インフルエンザは、ウイルスが鼻や喉の粘膜に侵入することで発症します。ここで重要なのが、口腔内の環境です。口の中に細菌やウイルスが多いと、それらが喉の粘膜を刺激し、感染のリスクを高めてしまいます。唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。これにより細菌が繁殖しやすくなり、ウイルス感染のリスクがさらに高まるのです。
歯科でできるインフルエンザ予防ケア
歯科で行うケアの中には、インフルエンザ予防に役立つものが多く含まれています。
- 歯磨きや義歯の清掃
- 歯や義歯に付着した細菌や食べかすを取り除くことで、口腔内の衛生状態を改善します。
- 口腔内の保湿
- 保湿ジェルやマウスウォッシュを使って、乾燥を防ぎます。唾液が増えることで、ウイルスが粘膜に付着しにくくなります。
- プロによる口腔ケア
- 専門家が歯や舌、口腔全体を清潔に保つケアを行います。特に、舌苔(ぜったい)の除去は口腔内の細菌を減らす重要なステップです。
ご自宅で簡単にできるインフルエンザ予防法
訪問歯科のケアだけでなく、ご自宅でもできる対策を実践することで、感染予防効果をさらに高めることができます。
- こまめな歯磨き
- 朝食後、昼食後、夕食後、寝る前の1日4回を目安に歯磨きを行いましょう。歯だけでなく、舌や頬の内側も優しく磨くことがポイントです。
- うがいの習慣化
- 食後や外出後は、必ずうがいをしましょう。特に、緑茶やうがい薬を使用することで、ウイルスを洗い流す効果が期待できます。
- 湿度管理
- 室内の湿度を50~60%に保つことで、ウイルスが空気中で活性化しにくくなります。また、加湿器と併用して口腔内の乾燥も防ぎましょう。
- バランスの良い食事
- 栄養バランスの取れた食事を心がけ、体の免疫力を高めることも大切です。
〜お口の乾燥対策〜
空気が乾燥すると喉や鼻のバリア機能が低下しインフルエンザにかかりやすくなります。口腔内の乾燥対策もセルフケアのひとつです✨
①適度な水分摂取を心がける
②唾液の分泌を促進させる 唾液にはお口の健康を守る多くの役割があり、自浄作用や抗菌作用などウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きで体を守ってくれます。唾液腺のマッサージなどで唾液の分泌を促進させ、お口の乾燥対策をしましょう。
▶️インフルエンザに罹ると、「もう二度と罹りたくない!」と思うほどつらいものです。手洗い、うがい、十分な睡眠に加えて口腔ケアも感染対策の1つです。丁寧な歯磨きや歯間清掃は体全体を守ることにもつながります。心も体も元気に新年を迎えられるよう、今年の冬は口腔ケアでインフルエンザ予防🦠もぜひ意識してみてくださいね🦷



