歯科コラム

歯ぎしり食いしばりの原因と対策治療法

歯ぎしりや食いしばりは歯にダメージを与え、歯が割れるリスクを増加させる可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや睡眠中の無意識の緊張によって引き起こされます。
ある程度は誰でも行うものですが、歯ぎしりや食いしばりが強くなりすぎると歯が割れてダメになってしまうため注意が必要です。
早めに治療することで歯の損傷を防ぎ、割れる前に歯を守ることができます。

歯ぎしり・食いしばりとは

歯ぎしり

上下の歯を強く擦り合わせる行為です。
就寝中に行われることが多いです。

食いしばり

食いしばりは、歯を強く噛み締める行為です。
就寝時だけでなく、日中にストレスを感じたときや集中しているときにも行われることがあるのが特徴です。

歯ぎしりや食いしばりには、さまざまなリスクや悪影響があります。
リスクを最小限に抑えるためには、早期の歯科診察と適切な治療が重要です。

次のような症状に当てはまる方は、早めに歯医者の受診をおすすめします。

・噛んだときに歯にズキッとした痛みがある
・何もしなくても歯がズキズキと痛む
・歯の先端が削れている
・顎の関節に痛みがある
・歯の根本が欠けている

歯ぎしりや食いしばりによって歯にかかる圧力が増すことで、歯が割れたり欠けたりするリスクが高くなります。

歯ぎしりや食いしばりによって、歯の根や周囲の組織に過剰な力が加わると、歯の根が割れる可能性があります。歯にかかるストレスが増えると、詰め物や被せ物が取れたり壊れたりすることがあります。

歯ぎしりや食いしばりにより歯周組織への負担が増加するため、歯周病の悪化を促進する可能性があります。歯周病は歯茎の炎症を引き起こして歯を支える骨を溶かすため、放置して重症化すると歯を失うことになりかねません。

歯ぎしり食いしばりの治療方法

①マウスピース

マウスピースを装着して、歯ぎしりや食いしばりで歯にかかる力を分散させて歯のダメージを防ぐ治療です。マウスピースは患者様の歯形に合わせ作成していきます。

②矯正治療

矯正治療は、歯を動かしてバランスのいい噛み合わせを作るために行なわれます。
矯正治療で噛み合わせを改善することで、歯ぎしりや食いしばりが軽減される場合があります

噛み合わせのバランスがよくなることで口周りの筋肉の緊張が和らぎ、歯ぎしりや食いしばりが改善する効果が期待できます。

③ボトックス治療

ボトックス(ボツリヌス)とは、ボツリヌストキシンと呼ばれる複合毒素から毒素を取り除かれて抽出されたタンパク質の一種です。

美容の世界ではシワ取りで使用されているので有名ですが、歯科では筋肉を弛緩させる作用があるため、歯ぎしり・食いしばりに有効な治療法です。咬筋(顎の筋肉)に注射することで、食いしばりを軽減し、症状を改善します。

歯ぎしりや食いしばりは放置すると歯が割れたり削れたりする原因となってしまいます。歯ぎしりや食いしばりの問題はお口の中だけでなく、顎の骨や首・肩の筋肉など全身へ悪影響を及ぼしてしまうこともあり得ます。
人によって症状や原因・対策の仕方・治療法は異なるため、心当たりがある場合は早めに医師に相談して早めの治療を進めることが大切です。

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