小児矯正治療とは

小児矯正、または第一期治療とは、4歳から12歳の間に行う歯の矯正治療です。この時期に歯並びを整えることには多くのメリットがあります。まず、この年齢は乳歯から永久歯への生え変わりの時期であり、顎の成長発育が盛んなため、顎のバランスを整えやすく、歯の生えるスペースを確保しやすいのが特徴です。歯並びが悪くなる主な原因は、歯の生えるスペースが不足することです。

将来的に歯を抜かずに済む小児矯正治療

歯並びの問題は指しゃぶりや口呼吸といった癖によっても引き起こされます。早期に矯正を行うことで、これらの癖を改善することも可能です。第一期矯正治療の時期は、歯列や顎が狭い場合でも、大人と比べて低いリスクで歯列を広げることができます。

今後生えてくる永久歯のスペースを確保するために、適切な矯正を行います。子供は適応能力が高いため、治療後の歯や歯茎、筋肉が早く馴染むというメリットもあります。第一期に矯正を行うことで、正しい顎の成長を促し、将来的に歯を抜かずに済む確率を高めることができます。

お子様の歯並びのお悩みは気軽にご相談ください

子供の歯並びの治療は、大人になってからの健康にも大きく影響します。 小児矯正は、成長期の子供に適切な矯正治療を行うことで、将来にわたる健康的な歯並びを実現するための重要なステップです。早期治療には、以下のメリットがあります。

1.顎の成長を促し理想的な歯並びを実現

4歳から12歳は、顎の成長が活発な時期です。この期間に矯正治療を行うことで、顎の骨格を理想的な形に誘導し、歯が生えるスペースを確保することができます。顎の成長を適切に促すことで、将来的に歯を抜かずに済む確率を高め、理想的な歯並びを実現できます。

2.様々なお口のトラブルの予防に

歯並びが悪くなると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、発音や見た目の問題、噛み合わせの不具合など、様々な問題を引き起こす可能性があります。

小児矯正は、これらの問題を未然に防ぐ効果があります。早期治療を行うことで、歯並びの悪化を抑制し、将来、本格的な矯正治療が必要になる可能性を減らすことができます。

3.矯正治療の負担を軽減

成長期には、歯や顎の骨が柔軟性が高く、矯正治療の効果が得やすいという特徴があります。そのため、大人になってから矯正治療を行うよりも、治療期間が短く、負担も軽減されます。また、子供の適応能力が高いことから、治療後の歯や歯茎、筋肉が早く馴染むというメリットもあります。

4.口呼吸や指しゃぶりなどの癖の改善

歯並びの悪化の原因の一つに、口呼吸や指しゃぶりなどの癖があります。小児矯正では、これらの癖を改善するための治療も可能です。早期に癖を改善することで、歯並びだけでなく、呼吸や発達にも良い影響を与えることができます。

お子様の矯正で使用する装置

プレオルソ

プレオルソは専用のマウスピースを使用し、口周りの筋肉や舌を鍛えることで、口呼吸や舌の位置のズレといった歯並びが悪くなる原因を改善します。

このマウスピースはポリウレタン由来の柔らかく弾力のある素材で作られており、装着時の痛みがほとんどなく、取り外しも簡単です。就寝時と日中の指定された時間のみ装着するため、お子さんの負担を軽減しながら効果的な矯正治療が可能です。

マイオブレース

マイオブレース・システムは、お子様の成長期に、歯並びの乱れの根本原因に働きかける画期的な早期予防矯正治療です。取り外し可能なマウスピース型なので、従来のブラケット矯正のように目立つこともなく、食事や歯磨きなど、日常生活での制限も最小限に抑えられます。お子様は、ストレスを感じることなく、快適に矯正治療を進めることができます。


痛みを感じにくいマウスピースを、日中は1~2時間、夜は就寝時に装着することで、口腔内の筋肉の働きを促し、正しい姿勢や呼吸、飲み込み方を自然と身につけるようサポートします。お子様の顎の成長を促し、歯並びだけでなく、顔全体のバランスを整える効果も期待できます。

拡大床

拡大床は、永久歯が生えるスペースが不足している場合に使用される装置です。顎の土台を拡大することで、正しい位置に歯を並べるスペースを確保します。歯を無理に動かすことなく、ゆっくりと顎を広げていくため、痛みが少なくお子さまの負担も軽減できます。この装置は取り外しが可能であり、1日12時間以上の装着が必要です。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットと金属製ワイヤーを固定する方法です。子供の矯正の場合は、大人の矯正とは少し異なるワイヤー矯正を実施する機会が多いです。いずれも歯を大きく動かすのに適した装置といえます。

インビザラインファースト

混合歯列期(生え変わり時期)のお子さん向けのマウスピース矯正です。オーダーメイドの透明で目立ちにくいマウスピースを使用し、1~2週間ごとに新しいものに交換して歯並びを整えます。見た目に影響が少なく、周囲に気づかれにくい点が大きな特徴です。

マウスピースは基本的に食事と歯みがきの時以外は装着し、取り外しが可能なため、食事や歯みがきも従来通りに行えます。ちなみにインビザラインファーストでは、「顎の大きさを広げる」と「個々の歯を動かしてきれいに並べる」という2つの治療を同時に進めることができます。

小児矯正は、子供の将来の健康と笑顔を守るための大切な治療です。当院では、お子様の状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。お子様の口元や歯並びでお悩みの方は、まずは一度お気軽にご相談ください。

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